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ファーストクラスの食事(スープ)

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スープ

スープは、日本料理でいえばお吸い物と同じようなもの。しかし西洋でスープは食事の始めに出され、食欲を促し、次に来る固形の食事の消化を助けるほか、アルコールに対する抵抗力も高める大切な役目があります。16世紀半ばにパリにオープンしたスープ専門店の名前が「Restaurant」だったことから、現在レストランという言葉があるとか。つまり西洋料理でスープがいかに重要かを物語っています。一般的にスープはランチよりディナーで出され、オードブルは主にランチに出されます。両方サービスする場合ではスープはいつもオードブルの後です。

■スープの種類と浮き身

コンソメ
 (Clear Soup,
Potage Clairs)
澄んで黄金色をしたものが最高とされる。正式の晩餐に不可欠でコックの腕の
ふるいどころとされる。煮出し汁(Bouillon、ブイヨン)をスープの素とする。ブイヨンは、 獣肉、鳥類、魚介類などに、野菜、香辛料を加え、大なべで長時間煮詰めて作る。

ビーフコンソメ(Beef Consomme)、チキンコンソメ(Chicken Consomme)、フィッシュコンソメ(Fish Consomme)、海亀、すっぽんのコンソメ(Turtle, Snapping turtle soup)などがある。
ポタージュ
(Thick Soup,
Potage Lie)
濃厚でとろりと濁ったスープ。仏語のLieとはつながれたという意味で、この種類のスープにはどろっとさせる「つなぎの材料」(Thickening)を入れる。例えば、澱粉、卵黄、生クリームなどで、このつなぎによって3つの種類に分別される。
  • ポタージュ・クレーム (Potage Creme): 野菜、魚などの裏ごしに、小麦粉をバターで焦げないよう炒めルー(Roux)にし、牛乳、生クリームにブイヨンを加える。
  • ポタージュ・ベルーテ (Potage Veloutes): 鳥獣肉のブイヨンに野菜の裏ごしを加え、焦げ目のついたルー、卵黄などを入れたもの。
  • ポタージュ・ピュレ (Potage Purees): ゆでた野菜、鳥、魚介類の裏ごし(ピュレ)にブイヨン、澱粉質を加える。
浮き身
(Soup garniture,
Des garniture pour potage)
浮き身はスープを引き立てるアクセントを添えるもので、野菜、肉、米、麺類を加工して作る。
野菜の浮き身
  • ジュリエーヌ (Juliennes): 18世紀フランスでこれを考案したシェフの名前に
    ちなんで、野菜の千切りの浮き身をこう呼ぶ。
  • ブリュノアーズ (Brunoises): 小さなサイの目に切った野菜。
  • ペイザンヌ (Paysanne): 野菜をひし形に切り、バターで炒めるか、
    ゆでたもの。
  • エストラゴン (Estragon): 英語ではTarragon(タラゴン)。カスピ海付近の
    よもぎの一種で、ゆでたものを使う。
麺類の浮き身
  • バーミセル (Vermicelle): 日本ではそうめんに似た細いスパゲティの麺。
  • ヌイーユ (Nouille): 日本のひもかわに似た乾麺。
  • マカロニ (Macaroni): ゆでたマカロニを小さく切ったもの。
パン系の
浮き身
  • クルトン (Croutons): 薄切りパンを7ミリ角のあられ状にし、油で揚げるか、バターでキツネ色に炒る。
  • クルート (Croute): 小型パンを薄切りにして焼くか乾燥させたもの。
加工した
浮き身
  • ロアイヤル (Royale): 卵豆腐をます目やひし形に小さく切ったもの。
  • クネル (Quenelles): 日本のつみれ、のように獣肉や魚肉のすり身をだんこにしてゆでたもの。
  • プロフィトロール (Profiterolls): シュー(Chou)とも呼ばれるシュークリームの皮のこと。これを小さくボール状にして焼いたもの。

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